さちまです。先生が先日買ったのは。

中国のお菓子「さちま」です。
先生が先日みんなにあげたのは。
ふわりとしていますが、湿気ていたのではありません。あれはああいうお菓子なのです。
発音は「しゃーちーまー」です。
中華街で買いましたから、気に入った人は中華街に行ってみてください。
さちまは、現地のひとも普通に食べています

さちまは中国ではそのへんに売っていました。
甘いアメがくっついて、たまにレーズンも入っていて、卵の優しい味がしました。
ボリュームのわりに軽くて、誰かからもらうと、得した気分になったものです。
春節の前などは、あれを箱買いして、自転車に乗って帰る中国人もみかけました。
寒いと零下20度くらいになる町でしたから、自転車は春まで溶けない氷雪の上を、みごとなバランスで走っていきます。
その後ろ姿に、さちまの箱が揺れるのです。
一家団欒で、気軽に食べるためなのでしょう。
凍てつく異国の暮れに見かけた、ささやかな家庭の味を、
先生はみんなにもちょっとあげたかったのです。
かばんに入れたきりになっている子は、もう古いので食べてはいけませんよ。
残念だけど、せっかくだからつついてみて、柔らかいことだけ確認して捨てて下さい。
くりかえしますが、それは湿気たのではなく、最初からそういうお菓子なのです。