みなさんお肉、食べますか?
三郎君の冬季装備計画に、ぼそ号はだいぶ不満があったようです。
先生が古い天狗のお面を持ち出して、「クラッカーの方はどこに付けようか」と首をひねっていたら、ヘッドライトが「ふす〜っ」と消えてしまいました。
あれ?おい、こらっと軽く叩いてみても、ぼそっとも言いません。
どうやら「そんなの付けて山道走るのヤダヤダ」という事のようです。
いや、こんな陽も落ちた山の中で80キロの君が走るのを放棄したら、先生一体どうすりゃいいの。

するとちょうどそこへ、笑顔が爽やかなグンマーの若旦那、グアンジャーエさんから電話がかかってきました。
「昨日は山で五匹、今日は庭で二匹とれた」と言っているので、何かと思いましたら何と熊の話。
「いっぱいあるから、足を一本送るよ!」と軽やかにこだまする若旦那の声に、かろうじて回っていたぼそ号のエンジン音は、心なしかドドドドド…と小さくなったようでした。

「庭で二匹?え?人間ってそんなところで暮らせるの?」というのが先生の感想です。
熊肉は楽しみですが、日常が脅かされる事態だと痛感しました。
ぼそ号が怯えるのも無理はありません。
前向きな対策
そこで先生は、思い切って熊よけスプレーを注文しましたよ。
なかなかのお値段でしたが、ぼそ号のやる気の為にも背に腹は代えられません。
目下のところ、これが専門家からも推奨される対策のようですから。

スプレーが届いた途端、ぼそはピカピカにライトを点けてバイク屋さんから戻ってきました。
また走ってくれる気になったのはいいけれど、山道が危険なことに変わりはありませんね。
先生は「車のほうが無難かな」と今さら思いました。
グアンジャーエさんの熊肉、食べたい人は手を挙げてください
グアンジャーエさんがどうやって熊肉を届けてくれるのかは謎です。
でも、もし食べてみたい子がいたら、早めに申し出てください。
今は脂がのっていて大変おいしいそうです。
何でも食べてみて、味を知るのはいいことです。
先生はジビエが大好きなので、早く言わないと、すぐなくなる恐れがありますよ。

