世界の声に応じ得る、仁勇の人材育成を目指して


私たちは今、どんな奥地にある伝統の拳法も、手中の小さな機器で瞬時に見ることができる時代に生きています。しかし、どんなに正確に動きをコピーできたとしても、それが全てではありません。

武術の技術は、代々人から人へ伝えられて来ました。
時代を超え国を越え、人が人を思う絶え間ない縁でつながり、心血が注ぎ込まれながら次へ次へと渡され、伝統の技術となって今ここに届けられているのです。
それを机上のコピーではなく、自らの時間を積んで受け取る時、聞こえてくる声があります。

これを学び、どう動くのか、いかに生きるのか?

追求するのは明日の試合でどう動くかだけではありません。
私たちが追い求めるものは、先人が残した伝統の声を聞き、未来に向けて自分もまたほんの小さな贈り物ができないかと思えるような、そんなやさしくて強い心のありようです。