套路とは
套路とは何か、ご紹介します。
套路の読み方
タオルー
套路の説明
套路とは、各拳法、武術器械の運動において、攻撃と防御からなる格闘技術の洗練されたものを、攻防、進退、動静、緩急、剛柔、虚実などの一定の秩序に基づいてつなげ、ひとつの武術動作として完成させたもの。
多くの拳種や武術器械の操作技術には、それぞれ独自に完成された一連の動作があり、これが套路である。
套子は、宋代の呼び名。
套路は、たいてい10余から、数十個の動作で構成される。
多いものでは百におよぶものもある。
通常は、はじめとおわりが「起勢」と「収勢」によって明確にくくられている。
套路を構成する動作は、攻防の用法を持つものも、もたないものもあり、套路には武術の特徴だけでなく、芸術性もあらわれる。
套路は何度もくりかえし練習することで、その拳種、拳法、器械操作に求められる身のこなしが、おのずと習得できるという効果がある。
套路は競技会の主要な項目になっており、現在※のところ「規定套路」「自選套路」「伝統套路」「対練套路」の四つの分類がある。
※1994年現在
参考文献
〇张山,裴锡荣主编「中华武术大辞典」,江苏科学技术出版社,p.2,1994